ドンジュアン 2幕 2021

ドンジュアン2021 大千穐楽おめでとうございました!

 

2幕

1場

(はじまり、下手から蘭さんが歩いて出てきて始まるけど、あれ客電落とさずにはじまるの何回見ても意図が理解できなかった…あれなんで客席の電気ついたまま始まるんだろう…)

♪「セビリアの恋人たち」

朝日が昇り セビリアが 愛に目覚め踊り出す

血濡れた 悪徳の街 セビリアで 愛と死が出会い

恋が生まれた

セビリアの空を 彩る花火のような 美しい恋人

セビリアの恋人たち

ドンジュアンとマリア

1人の男が恋に落ちて セビリアに 青空澄み渡る

命燃やして踊ろう セビリア

刻むリズムで 人が生きる街

光るふたつぶのダイヤ 美しく揺れる

セビリアの恋人たち

ドンジュアンとマリア

(ここでカルロが超キレッキレに踊る 好き)

ドンジュアン

あぁカルロ マリアを見かけなかったか?はぐれてしまった

いや すっかり変わったな

でもそれでいいのか?

なぜ素直に祝福してくれない?

俺は本当の愛を見つけたんだ

いいか 君は君の人生に彼女を巻き込んでいる そして彼女の人生を狂わせている

ドンジュアン!

マリア!お前にはまだわかっていないんだ これこそが愛だってことを

 

恋が生まれた セビリアの空を 彩る花火のような 美しい恋人 セビリアの恋人たち

ドンジュアンとマリア

風に渦巻く 赤い砂の上 光るふたつぶのダイヤ 美しく揺れる セビリアの恋人たち

ドンジュアンとマリア

 

♪「変わる」

Changer 愛を求め高く伸ばした 

二人の手で1つの祈り 捧げ変わる

Changer 愛の温もりに包まれ

硬く冷えた意志は溶けて 生まれ変わる

愛の扉を開き 情熱に導かれ

物語を辿るように 変わる

世界の沈む夜を 愛が満たすように

愛の夢に眠るために 変わる

Changer 見つけ出したあなたの手から

この手を離さないために 変わって行くの

Changer 俺の本当の姿を

映し出した君の瞳が俺を変えた

咲き誇るバラのように 世界が愛に染まる

心に愛 芽吹くように 変わる

愛の扉を開き 情熱に導かれ

物語を辿るように 変わる

世界の沈む夜も愛が満たすように

愛の夢に眠るために変わる

Changer

 

♪「呪い」

(呪いのカルロも大好き!)

愛の呪いは続いてるぞ

幻想に酔えるのは今だけだ

人の心は変わらない 変わらない

お前は 呪いを忘れたのか

誰も 信じるはずがないさ

お前が 愛に目覚めたなんて 信じてない

愛の呪いはまだ解けない 許すことなく呪ってやろう

犯した罪の重さを知れ 変わることなど許されない

涙枯れ果てた瞳で 誰も二度と騙されない

決して 逃げることはできない

愛の呪いから

愛の呪いはまだ解けない

許すことなく呪ってやろう

お前の言葉を信じるなど誰にもできない 人間ならば

人の心を持たないやつに 人と同じく生きる道はない

 

2場

♪「ドン・ルイとエルヴィラの諍い」

これは一体 どういうことなの

あの女狐は何者なの

落ち着くんだ 話を聞こう

あなたたちを頼って馬鹿を見た 

彼を取り戻す約束を あなたたち二人 裏切ったわ

お前の訴え 確かに聞いたが 約束など したつもりはない

 

何ですって!? 

様子みよう

もう限界よ!

 

女だからって馬鹿にしないで

女にだって人を殺せるのよ

最後に愛を取り戻してみせる

あの女を殺してやるわ!

よすんだ!

そうなったら彼は一体どんな顔をするかしらね!楽しみだと思わない!?ドンルイ!せいぜい指をくわえて見ていればいいわ!

黙って聞いていれば 小娘ごときが 余計な真似をすれば お前も命を 失うと思え

 

息子の悪行はなりを潜めている

このまま落ち着いていてくれればそれでいい

私に娼婦として生きていけとおっしゃるのね

すまない

ただの娼婦では終わりませんわ

といって マリアマグダレーナになる気もありませんが

失礼します

 

♪「噂」

私はこれからどうすればいいの

私は何をすればいいの

耳を覚ませるのだ

世に溢れる声を聞け

今のは何!

 

あんな女を選ぶなんて彼 どうにかしてる

あんな女?

マリアよ

婚約者がいるんでしょ?

マリアに婚約者?

ラファエルよ兵士の でも死んだって噂

マリアの婚約者 兵士ラファエル

 

ずいぶん悲惨な戦いだったそうじゃないか

生き残った兵士たちはほとんどいないらしい

ラファエルも死んだ…?

ラファエル いや 生きているぞ

ラファエルは生きている

生き残った兵士たちはもう時期帰ってくるらしい

そろそろ港に着く頃じゃないか?

ラファエルが 生きて 帰ってくる!

 

3場

すまない マリアを知らないか?彫刻家のマリアだ

いや 知らないね…

ありがとう…

騎士団長の石像、完成しなかったのか…

あなたがラファエル?

あぁそうだ どうして俺の名を?

マリアを探しているようだったので

誰だ?

私は ドンジュアンの妻 エルヴィラですわ

ドンジュアンの妻?

 

♪「恨みを晴らして」

戦場から戻った英雄のあなた

あなたが愛したマリアはもういない

あなたを待ってない

嘘だ

信じられないでしょ 嘘じゃないマリアは

私から奪った男を愛してる 私の夫を

マリア

裏切りものたちに 今こそ復讐しましょう

晴らしてください 私たちの恨みを

仲間たちを失い 苦しみに耐えて

生き残り帰った仕打ちがこれか

悲惨な戦場にすら こんなにも俺の

胸締め付ける 毒蛇はいなかった

さぁお願い 私と一緒に来てください

二人の家まで案内します 恨みを晴らして

復讐を果たせば 苦しみは消えるのか

わからない 愛したものに

苦しみを与えれば 苦しみは消えるのか

わからない どうすればいい

 

4場

♪「彼を愛している」

星に包まれて 二人羽ばたいた

初めて知ったの愛の温もりを

抱きしめ会いたい

例えこの世の果てで 二人生きるとしても

恐れはしないわ

この愛を

よくない話も 何をしてきたかも それが何

なんでもない

私の前では素敵な王子様よ

巡り会える日を夢見てきたのよ

夜明けに照らされて

 

誰よりも強く

愛しているのよ

あなたを

 

 

起こしてしまった?

もう朝か

夢を見ていた

どんな夢?

大した夢じゃない

はぐらかされると気になるわ

朝、君と眠り目覚めれば君がいる

ただそれだけのことがこんなに幸せなことだなんて気づかなかった

いつまで飽きずにいてくれるかしら

そうなれば一生幸せだ

でも私たちのことをよく思わない人たちもいるわね

私…あなたに

心配ない!

いつかこの街を出よう

誰も知らないところで二人で暮らそう

さぁ何がほしい 屋敷も宝石も 君の望むものならなんだって手に入れて見せる

あなたがいればそれで充分よ

例え誰に許されなくても 俺が奴らを許してやろう

 

♪「愛だけが」

君だけが 俺の生きる場所なんだ

いつまでも 繋がれたい 優しい牢獄

あなただけが私の生きる 全てよ

いつまでもあなたに囚われていたいの

愛だけ 愛があれば 他に何もいらない

愛の導くままに あなたと共に歩む

君のため 俺の全てを捨ててもいい

俺に残された時間の全てを 君に捧げ行きたい

愛だけ 愛があれば 怖いものなどないわ

地獄の炎さえも 二人を焼き尽くさない

この愛 二人の愛が 愛を知らないものに

例え許されずとも 許すことならできる

愛だけ 愛だけあれば 他に何もいらない

命さえ惜しくない

どこまでも羽ばたこう 二人で

 

5場

これでお分かりいただけたかしら

あぁ

これからどうするの

すまない 1人にしてくれないか

 

♪「マリア」

何故だ 何故あいつを見つめているんだ

嗚呼 どうしてだ マリア

何故だ 何故あいつに愛を捧げた マリア

あいつを殺す 必ず殺す 失うものは何も残されてない 

だから殺す 必ず殺す 君を失うなら マリア

俺は君と生きることだけがマリア

それだけが俺の 俺の望みだった

あいつを殺す 何度でも殺す

君だけなんだ愛したのはマリア

俺の心は君に殺された

俺の心は壊れてしまった

見ろよ 跪き愛を求めた 哀れな男だ

あいつを殺す 殺し続ける

もう誰にも 止められないマリア

君でもダメだ 必ず殺す

俺の心は死んでしまった 愛しているマリア

 

6場

♪「乱闘」

ラファエルがドンジュアンを殴る→ラファエルが剣を取り出す→ドンジュアンが素手で対抗→そこにエルヴィラに連れられカルロ登場、カルロが携帯してた剣で応戦→カルロvsラファエル→カルロが後ろを取られ、剣をはねられる→マリアがくる→マリアに気がついたラファエルが剣を投げ捨てる

 

ラファエル!

マリア

どうして待ってくれなかったんだ

ラファエル?お前は誰だ

さぁ言ってやれよそこにいる偽物野郎に!

偽物だと?

あぁ!そうだ!お前は偽物だ!

なぁマリア お前は俺と結婚する そう言ったじゃないか

本当なのか?

えぇ

どうして言ってくれなかったんだ

言わなきゃって思ってた でも言えなかった 言いたくなかった 言わずに済むならそれでいいって思ってた

残念だったな 俺は生きてた 帰ってきたんだ!

そして今もお前を愛している

さぁこいつか俺かどちらを選ぶ!なぁマリア答えてくれ!

 

♪「明日の、夜明けに」

決闘だラファエル

これほどまでの侮辱を 許さないぞ 決闘しろ

ラファエル

明日の夜明けに

決闘の申し出を 俺は恐れはしない

受けてたってやるぞ ドンジュアン

明日の夜明けに

いい度胸じゃないか だがどこまで持つかな

楽しみにしてるぞ ラファエル 明日の夜明けだ

決闘なんかやめて ドンジュアン 私を見て

恐ろしい顔をしてる 笑って いつもと同じように

昔の恋なのよ いま愛してるのは あなた一人だけなの ドンジュアン お願いよ 戦いはやめて

 

どうして

あなたは変わったのよ!

決闘なんてしない!

私のために人が死ぬなんて絶対に嫌!ドンジュアン…

マリア!(違う男の名前を呟いて去っていったマリアを追いかけるラファエルの気持ちよ…)

 

♪「嫉妬」

どうしたんだ 俺は何を恐れてる

俺はあいつを妬んでいるのか

聞いてないぞ 愛が嫉妬を生むなんて

胸が粉々に引きちぎれそうだ

俺だけだ君の恋と思ってた 知らない物語があったなんて

俺だけの恋人だと信じてた もう1つの太陽があったなんて

嘘ばっかりだ 愛が幸せ生むなんて

嘘つきばかりめ よくも騙したな

もう二度と見るな俺の恋人を

俺だけを見ていて欲しいんだ 

もう二度と話しかけるな 恋人に

二人の物語を夢見てた

もう二度と触れないでくれ お願いだ

唯1つの太陽で居たいんだ

ただ一人彼女だけを愛してる

本当なんだ 彼女のことを本当に愛してるのは

 

7場

♪「人は、何故」

どうして争い あうのが好きなの

最後に勝つのは憎しみだけなのに

憎しみに取り憑かれ 男は何故命奪い合う

一人の女を愛しただけなのに

愛は争いの母となり

恐れを生み落す

憎しみに取り憑かれ 人は何故命奪い合う

命すらかけてまで 人は何故愛を奪い合う

誰を愛して生きればいい

人は信じる 神に跪く 

目の前には 二つの道だけ

罰を選ぶか 罪を選ぶか

幸せに生きたい 誰もが願っているはずなのに

争いを捨てられず 人は何故命奪い合う

望み捨てず祈ろう 美しい世界が待つ日のために

 

8場

♪「誰に対しても情けはかけない」

わかっているはずだ 君の方が強い

君と戦えば勝てる見込みはない そう彼は死ぬ

二人が戦い勝つのは一人 もう一人は死ぬ

戦う前から結末は見えてる 勝つのは君だ

どうしろって言うんだ 決闘にはいくな

彼を助けてやるんだ

俺の命を奪うと誓った男は殺す

見逃してやれば戦わずとも 勝つのは君なんだ

何を言われても 愛と名誉のために俺は行く

ドンジュアン ドンジュアン 

誰が相手だろうと 

ドンジュアン ドンジュアン 

情け容赦ない男

わかっていないのか お前のためなんだ

夜明け迎えられず 死ぬ定めにある男を殺すんだ

偉大な王のように傷つけ合わずに立ち去らせれば

夜明けの太陽 映すマリアの瞳は永遠にお前のものだ

決着の時が来る 愛に呪われて 愛を失うのだ

夜明けの光に輝くマリアは俺だけのものだ

ドンジュアン ドンジュアン 

愛に呪われた

ドンジュアン ドンジュアン 

悪魔の子供

ドンジュアン ドンジュアン 

血も涙もなくして

ドンジュアン ドンジュアン 

戦いに落ちて行く

愛に呪われた男

 

9場

お前は!

申し訳ございません!

私から彼を奪ったあの女が憎くて

それでラファエルを焚き付けたのか!

だがいつかはこうなることになっていた

あいつの血は救い難いまで悪の血が流れている

いったいどんな蛇に噛まれたのか

いいえお父様 蛇に噛まれたのは彼だけではありません

私も同じです

そして彼の中に流れているのは悪と憎悪だけではありません

他に何があるっていうんだ

愛です

ただ愛し 愛されたかっただけなのです

 

共に祈ろう

 

♪「一人」

ひとり ただひとり

世界中を敵に回しても 私だけは愛してやろう

暑い夜に奪われて 寒い朝与えられ

過ちとわかっても ただ二人 生きたくて

苦しさに耐えかねた 叫び声に胸が裂ける

 

バカね 止められっこないのわかりきってるのに

わかっていても止めるのが友人の務めだ

ドンジュアンが勝ちラファエルは死ぬ

これ以上罪を重ねさせてはダメだ

マリアはきっと彼のこと許さない

優しい人 それともマリアと一緒になってくれた方が都合いいのかしら

そんなつもりで言っているんじゃない!

私は見てみたいけどね 彼がどこまでいくのか

どこまでいけるのか

それくらい見る権利あるでしょ

お前も友人なら止めようと思わないのか!

友人 馬鹿言わないで初めから友人なんかじゃないわ ただの女

酷い女だ

違うわ愛しているの

愛してる?

そう あなたと同じように

不思議ね 同じ愛って言葉なのに思ってることは全然違う

お前と私は違う!

いいえ同じ

あなたがどう思っていようと

あなただってただの男!

ドンジュアンに友人なんかいない

初めから終わりまで

 

一人

初めからひとり 初めから生まれ落ちた牢獄で

自由に生きて死ぬ

全て奪い奪われて ただひとり朝を待つ

愛が去り 遠ざかる 背中はもう 見えなくて

他に行く 道もなく それでも愛叫び続ける

 

ひとり生きる孤独に もう戻りたくない

君の(あなたの)愛にめぐり合い

一人ではないと知ったから

 

今はひとり 刑を待つ 罪人の哀れさで

ただひとり 朝を待つ

肩並べ 見つめてた

鏡から見つめ返すのはひとり ただひとりだけ

 

全て奪い奪われて ただひとり朝を待つ

愛が去り 遠ざかる 背中はもう見えなくて

他に行く 道もなく それでも愛叫び続ける

 

ひとり

 

答えは出たか?

なんのことだ

お前がなすべき結末だ

わかっていなければお前が勝つことはない

黙ってみていろ

俺は俺が決めた道を行くだけだ

 

♪「愛が、呪い」

引き裂かれた 運命を

知らぬ顔で輝く 星たちは

2人で見上げた日のままで

蘇るのは 狂おしく 愛に生きた日々

取り戻したい 取り戻せない

あの日にはもう帰れない

この大地の上で何度でも

繰り返す

血に呪われた物語 それが愛

美しく 素晴らしく 罪にまみれて醜く

汚されて 呪われて それでも愛を信じて

命さえかけても

あなたの愛が欲しい

愛してる あなたを

求めずにはいられない

愛したい愛したい

止めることなんてできない

愛してるあなただけを

誰もが愛に呪われて

生きてる アンダルシア

例え世界が壊れても

構わないあなたがいれば

例え命焼かれても

呪われた愛だとしても

 

愛してる!

 

10場

逃げずにくるとはいい度胸だ

ドンジュアンもう十分よやめて!

黙ってみていろ!

さぁ抜けよ!俺は逃げも隠れもしない

(ここでラファエルがコートを脱ぐのすごく好きだったのになくなっちゃったの悲しい🥺)

 

♪「夜明けの決闘」

殺すと誓った 俺が間違ってないか

俺にはわからない

臆病な奴め 俺が怖いのか

俺の剣が 憎いんだろ?

あぁ!

なら戦え!

二人の男の 夜明けの決闘始まる

最後に勝つのは誰

 

殺すと誓った 俺が間違っているか

神が裁く

臆病風に吹かれ やる気をなくしたのか

やらねば 死ぬぞ

ラファエル!お前を殺す!

 

二人が戦い ひとりが命失う

最後に死ぬのは誰

一人の女を巡って戦い

夜明けが血に染まる

二人の愛が 血に呪われて

セビリアが血に染まる

ラファエル!お前の負けだ!

できない!俺は負けない!

馬鹿野郎!

俺は!お前に勝つ!

 

なぜだ なぜ立ち上がる

だがあいつにはお前を殺さない

そうだ 俺の方が強い俺が勝つ!

わかっているんだ!

いいやわかっていない!

戦いに勝つ それはお前の敗北だ!

なんだと

お前が失いかけているものがこいつを立ち上がらされる

愛?

ラファエルだけではない

愛は特別なものではない

人は誰もが誰かのために生きている

だがお前は違った!

お前は人ではなかったから

これが最後だ!お前は変わった!今ならわかるはずだ

お前が倒すべき敵はあいつじゃない!

他に誰がいるっていうんだ

考えろ!お前はそいつを知っている!

まだわからないのか

お前は愛を知ったはずなのに

結局お前は変わることができない

呪われた罪人として生きるがいい!

 

わかったぞ!

さぁラファエル立て!

 

(ドンジュアンが剣を投げ捨て、その剣をみてカルロは膝から崩れ落ちる(ドンジュアンが刺される瞬間を見てない))

 

 

 

11場

♪「愛のために、俺は死ぬ」

見てくれよ わかったんだ

俺は愛が わかったんだ

愛は人の証だから 人である為に俺は死ぬ

愛を知って 俺は知った

恐れや嫉妬苦しみ悲しみを

喜びを俺は知った

だから愛の為に俺は死ぬ

罪人として生きるよりせめて

人として死にたいその為の道がこれしかなかった

だから愛の為に俺は死ぬ

お前達一人でもわかってくれるか

俺の絶望を

馬鹿げた人生だ

人である為に死ぬなんて

俺は俺を許せない 殺すべき敵は俺だった

だから死ぬ 一人で 生き続ける為に俺は死ぬ

彼女の心で生き続ける為に

愛の為に俺は死ぬ

 

12場

最後まで可哀想な人

ひどくて悲しい人

♪「ドン・ジュアンの死」

誰のことも恨まない 息子が選んだ人生だから

ただ一つ願いが叶うのならば 神よ息子に許しを

忘れないは 彼の微笑みを

欲に燃えて 煌めく瞳を

この体に永遠に焼きついた 一夜の思い出抱きながら

夜が明け ドンジュアンが死んだ

目を覚ますならばどんなこともしよう

間違いだらけの人生だった でも勇気を持って死へと向かった

死ぬことはないと抱きとめたい

手遅れだもう 友はいない

いいえ彼は生きているわ

愛した日々は生き続けてる

悩み苦しみ戦っていた

あなたの思いを忘れないわ

生きている ドンジュアンは今も

私の心に熱い愛を残し

朝が来る ドンジュアンのいない

彼とともに生きた日々を忘れない

生きてる

ドンジュアンは今も

彼のために死んだ人を忘れない

生きてるドンジュアンは永遠に

愛に呪われて愛に散った男

忘れない

 

 

ドンジュアン 1幕 2021

ドンジュアン 再演おめでとうございます!

DVD発売おめでとうございます〜!

https://www.don-juan2021.jp/dvd

上口カルロと平間ラファエルが大好きなので、記録に残るのが本当に嬉しいです♪

 

(※一応書いておきますが、録音などはしていません)

 

小文字がセリフ、大文字が歌詞です

 

セリフの人名を書くのがめんどくさくなってしまったのでなんとなくこれは誰のセリフだな〜って思ってください

 

第1幕

1場

セビリアに赤い風が吹く

風に舞い上がる赤い土

この大地に生きたあの男

あの男?

地位 名誉 家柄

財産 力 美貌

そして女たち

誰であろうと惹きつける魅力

人の心を焼き尽くす自信

命を焼き尽くす欲望

彼は全てを持っていた

でも本当に価値のあるもの 一番大切なものは持っていなかった

何一つ

すぐそばにあるのに気づかなかった

彼は全てを持っていた

本当に大切なもの以外は

 

♪『彼は全てを持っていた。本当に大切なもの以外は』

 

穏やかな風が頬を撫でる夜

友の思い出が胸に蘇る

情熱のために生きて 愛のために散った

懐かしき友よ 

憎んでいないといえば嘘になる

だがそれ以上に愛してもいた

天使のような眼差しで魅惑する

悪魔のような男

 

ドンジュアン 我が友よ

君が何を求めていたのか僕には今もわからない

聞こえているなら僕に教えてくれ

 

貴族の息子に生まれていながら

悪徳の限りを尽くして生きた

魔法をかけて女たちを魅惑した

悪魔のような男

 

全てを備えながら

愛することを知らず 生き続けた男

彼を包んだ風のように

吹き抜けていた愛に気づかずに

愛を求め 愛に燃えて

花びらを散らす 赤いバラのように

ドンジュアン 我が友よ

君に捧げよう 私たちの愛を

 

2場

全ての始まりの話をしよう

穏やかな夜のことだった

白銀に輝く月の下

柔らかな風が赤き砂肌を撫でる夜

彼は騎士団長の娘に狙いを定めた

彼の誘惑に抗える女など

いないのだ

いつもの夜 いつものこと

ただそれだけのこと

だがあの夜

運命はいつもとは違う道を進んだ

事を知り、怒りに駆られた騎士団長がドンジュアンの元へとやってくる

 

♪『偉大な男の死』

誰からも慕われて 誰よりも偉大な人が

殺された あの男に 暗闇へと逃げた男に

この広間に 像を立てよう

騎士団長殺しのドンジュアン

彼の罪を忘れぬため この罪から逃さぬために

 

3場

ずいぶん堂々としてるじゃない

こんな昼間から往来でお酒?

あなた こんなところにいていいのかしら

あなたを憎む連中なんてそこら中にたくさんいるわ

こんなところにいたら命がいくつあっても足りないわよ

恨み節の男たち 口々に呪う女たち

そう 私もね

 

♪『石のような冷たい心』

ドンジュアン ドンジュアン 

女たちの肌に焦げ付く爪痕

ドンジュアン 

残されて今も 肌の下暑く

ドンジュアン

うるおしく響くその名に怯える

女たちを苦しめ 軽蔑してるの

私たちあなたの汗に触れるだけで

愛に燃え上がり全て捧げたのに

石のような冷たい心で捨てたのね

 

ドンジュアン ドンジュアン

その胸の鼓動 私だけのものに

ドンジュアン

するために 胸を引き裂いてこの手に

ドンジュアン 

狂おしく のたうつ

心臓を頂戴

女たちを苦しめ 軽蔑してるの

私たちあなたの汗に触れるだけで

愛に燃え上がり全て捧げたのに

石のような冷たい心で捨てたのね

 

ドンジュアン!やっぱりここだったか

君を訪ねてこの街にやってきたらしい

セビリアは初めてでどこへ行けばいいか分からず迷っていたの

それで偶然会ったんだ 知り合いか?

馴れ馴れしいね あんた彼のなんなのよ

私、彼の妻です!

いつ結婚したんだ!おめでとう!

ハッ

ねぇどうして何も言ってくれないの?

答えてよ!

 

約束したはずよ 妻に娶るからと(ここでカルロがドンジュアンに「お前またこんなことしてるのか」ってオフマイクで言ってる)

熱い吐息でささやか 強い胸に抱かれ

愛に燃え上がり 神に背いたのに

石のような冷たい 瞳で見ないで

お願いよ答えて 軽蔑してるの

私あなたを信じて 修道院でたのよ

このままじゃ私 何処へ行けばいいの

 

石のような冷たい心で捨てたのよ

あなたの居場所なんてないの お嬢さん

 

騙したの

私は騙されたの

騙されてなんかないわ

あなたは彼を愛してしまっただけ

結婚するのよね!私!あなたの妻になるのよね!

そう!あなたは彼の妻!一晩だけね

朝がしたらおしまい

それで捨てられた

捨てられたのなら私たちと同じ!

自分だけ特別なつもり?世間知らずのバカなお嬢さん

あなたたちには聞いてないわ!ねぇドンジュアン!(みんながドンジュアンを呼ぶ)

 

おい!お前たち俺の名前をなんだと思ってるんだ?

どうしろっていうんだなぁどうして欲しい?

黙るなら呼べ

お前たちが俺を呼ぶほど 俺は暑く燃え上がる

(この時、女たちを見てカルロが呆れた表情してるんだけど、この女たちを見下してる表情がまじで好きだった)

 

♪『俺の名は』

俺の名は刑罰 十字架のごとく 

海を行く船に 吹き荒れる嵐

女たちがこの血をたぎらせる限り

風は力強く 船を抱き寄せる

求めるならば刻みつけてやろう

柔らかな肌に 燃立つ印を

いつまでも消えず 疼く傷の上

俺の名は永遠に生き続ける

 

情熱に身を委ね 喜びに震え

女たちが叫ぶ それが俺の名だ

いつまでも消えぬ 胸の奥深く

俺の名は永遠に燃え続ける

 

俺の名を呼ぶ声 それは愛の叫び

ただ船のもとで 救い求めて

見上げる瞳が燃え上がる限り

女たちは俺を求め続ける

 

俺の名は甘く 獲物誘う罠だ

柔らかな肌を 食い破る牙

残酷な愛の罠と知りながら

女たちは俺を 求め続けるだろう

 

4場

♪『友よ、共に』

愛する国のために 異教徒たちを打ち倒す

それが俺たちの闘いだ

愛する人の未来を 命をかけて守り抜く

それが俺たちの闘いだ

武器を手に 恐れずに進もう

炎に染まる大地を

我らに勝利 もたらす神が

導く光目指して

どんな危険があろうと 

恋人の手の温もりを 思い出せれば強くなれる

友よ共に 恐れずに行こう

必ず生きて帰ろう

俺たちなら生き残れるさ

たとえ何が起きても

闘おう 愛する友よ行こう 重ねた絆信じて

闘い続けよう 俺は 必ず帰ってくるから 

まってて 愛する君へ

勝利捧げる日まで闘おう

 

全員整列!

明朝出発し、明日中に先に戦地に入っている中隊と合流し、行動を共にすることになるだろう。

出発までの12時間!休暇とする!

これにて訓練を終わる!全員解散!

 

ラファエル!ラファエル!

マリアー!

どうしたんだ?何かあったのか?

わかる?

もちろん!

仕事が来たの!騎士団長の石像よ!

騎士団長ってあのドンジュアンに殺されたっていうやつか?

そうよ!みんなが帰ってくる頃には街の広場に私の石像が立っているわ!

それはおめでとうマリア!

 

もう一つだけ祝ってもらわなきゃならないことがある!

えっ何?

俺とマリアは結婚するんだ!

ついに結婚か〜!

よし!それじゃあ出発までの12時間!前祝いとしよう!

ねぇラファエル みんなに言うのは無事に帰ってからって言ってたじゃない

無事に帰って来られないなんてことあると思ってるのか?

あなたたちが行くのは戦場なのよ

いつ言ったって一緒さ!戦局は小康状態が続いているらしい

目立った戦闘もほとんど起きていないそうだ

ほら!遊びに行くようなもんだよ〜♪

でも…

お前の旦那は!俺が守ってやるよ!

頼りにしてるぜ小隊長殿!

おい!フェルナンド!早く来い!

今行くって!

忘れ物すんなよ〜

さぁマリア

俺たちも行こう

うん でもしばらくしたら抜け出していい?

どこへ?

工房

工房?

早速取り掛かりたいの

家には帰らないのか?

わからない

早く完成させてくれ

えっ

立派な像にしてくれ!君の像を目指して俺たちは帰ってくる

うん わかったわ

それで君の仕事のことなんだけど…

おい!ラファエル!

おおおお

お前たちが来ないと始められないだろ!

わかった今行くよ!

マリア!行こう!

 

5場

散々な間に合いました

これからどうするつもりだ?

修道院に戻ってみます

でも 受け入れてもらえるかどうか…

そうか…そうだ 彼の父、ドンルイを訪ねてみないか!

お父様を?

あぁ 父君に諭されられば流石のドンジュアンも言うことを聞くかもしれない

どうして優しくしてくださるの?

君のためだけじゃない 彼のためでもある

あいつもいい加減に落ち着くべきだ

ご友人想いなのね

友人だと思ってもらえているかはわからないがね

さぁこっちだ

(ここのお辞儀 綺麗すぎる お辞儀をした後の手が綺麗)

ドンカルロ

ドンルイテノリオ 突然の訪問をお許しください

見ての通り ちょうど食事にするところだったんだ

どうだ一緒に

あなたに会いたいと言う娘を連れてきました

娘だと?

エルヴィラと申します

 

♪『お聞きください』

この娘の話を どうかお聞きください

ご子息を愛してしまった 哀れな娘です

 

息子を愛しただと

愚かなことを

聞いてやってくださいますか?

聞こう

申してみよ

(ここで椅子に座るときのカルロの裾捌き)

 

♪『伝えてください』

ドンルイテノリオ 

あなたの息子の 言葉を信じて

あなたの娘に なれると信じた

約束したのに 裏切られて私

置き去りにされた 娼婦のように

伝えてください 彼に

涙濡らし娘が 苦しみながら祈り

彼を待っていると

結ばれた夫に 捨てられた私

家族に言えません 神様に背き

娼婦になったと

伝えてください 彼に

涙枯れた娘が 裏切り者を呪い

修道院に帰ると

お願い伝えて

待ち続けていると 彼を愛していると

 

あの女は貴族か?

えぇ

厄介な娘に手出ししおって

このまま修道院に戻ることにでもなれば 

御子息の不実が世に露呈することになるでしょう

ドン・カルロ 何故だ何故息子は私を苦しめる

このままではテノリオ家の沽券にかかわるかと

ドンカルロ 息子を連れてきてくれ

 

6場

♪『君の父上からの伝言』

聞いてくれ ドンジュアン

父上が君を

今すぐに連れて帰って来いと言われたんだ

気安く触るなよ 何様のつもりだ

父が俺に何の用だ

いいだろう さあ行けよ

 

連れて参りました

ありがとうドンカルロ

(この去り際のジュアンを見つめるカルロの視線)

何か御用ですか?

騎士団長と決闘騒ぎを起こしたかと思えば今度は貴族の娘に手を出しおって

関係ないでしょ

それで何か父上に類がお呼びでもしましたか?

責めているのではない お前の身を案じているのだ

このままではいずれ命取りになる

御用がお済みでしたら帰ります 暇じゃないんだ

覚えているか お前の母親を

母上

いつも泣いている女だった

産みの苦しみに泣き、生んだ喜びに泣いた

そして旅立つとき お前の行く末を案じて泣いていた

私たちだけなのだ 私たち親子は

 

♪「息子よ」

息子よ

分かり合える日が来るのならば 

たとえこの目を差し出しても

惜しくはない 私だけがお前の味方なのだ

お前の人生は影だけが友だ

苦しみを分ち許し合うものも

お前が死ぬとき悲しむ友さえ 誰も現れない

息子よ

私の名を継ぐ日が来たときに 正しい道を歩んで欲しい

誇り高く生きて欲しい この名に恥じぬように

お前の人生はお前だけのものか

お前と同じ名を名乗るこの父が

誇らしく思える男として生きろ

お前を愛した女たちでさえも

苦しみをわかち救うものはいない

誰もが自分のためにだけ生きる

お前の人生はお前だけのものだ

必ず報いを受ける日が来るのだ

お前が死ぬとき悲しむものなど

私一人だろう

(ドンルイにとってカルロはどう見えてるんだろう)

 

7場

俺の身を案じているだと?

何もかも思い通りになると思うなよエゴイストめ!

これからも俺は何も変わらない

そうだお前は1人で生き1人で死んでいく

私の姿が見えるのもお前だけ

私の声が聞こえるのもお前だけだ

何もかもわかったきているが

誰よりもわかっていないのはお前だ

どこを見ている

私はお前と共にある

 

♪『亡霊の登場』

未練がましく俺にしがみつき

一体何を言っているんだ

また殺されたいのか

失せろ 地獄へ落ちろ

呪いなど恐れはしない

女たちが俺を求め続ける限り

 

いいか

愛だぞ

愛に気をつけろ

ドンジュアン

 

8場

お父上と話さなかったのか

いいや話したさ

ならばどうして酒場に来る

今夜くらい慎もうと思わなかったのか

たったそれだけの自制心もないのか

俺が来るとわかっていたからお前は待ち伏せていた

違うか

お前は間違っている

つれないことを言うな

カケラほどの道徳心もないのか

善良に生きねば

いつかは破滅するぞ!

 

♪『悪の華

おまえの心に巣食うのは

悪徳まみれの 黒い華

神の怒りに 触れて散る

花びら散るのは悪の華だけじゃないさ

どうせ皆散る定め

黒も白もおなじ華

おまえもいつかは救われる

望めば得られる 愛の華

神の許しに触れて咲く

 

花びら 咲かすのは神の技だけじゃないさ

いずれ皆散る定め 悪も善も同じ人

違う 間違ってる

神が善を救う

神が捨てた俺を

女と酒が救う

花びら散る時恐れていないさ

いずれ皆散る定め せめて祈り捧げ

天国へ迎えられる なんて愚か者の幻想

捨てさらえ 愛の華

快楽に揺れる華 咲かせよう

 

♪『快楽』

さあ今宵も快楽に命を捧げるのだ!

ギターの音に揺れる腰を抱き

お姫様の濡れた肌に触れ

身体の奥燃える欲望を

夜明けまでは感じていたい

ワインを浴びて赤く濡れた胸

盃がわりに飲み干そう

月明かりに弾けた雫

夜明けまでは眠らせない

Du plaisir 快楽求め

Du plaisir熱い吐息に

昂る身体 快楽に挽ませ

ギターのように掻き鳴らされたい

お姫様のフリで惑わす蕃徴

欲望に取り憑かれた坊や

今夜は誰を選ぶのかしら

Du plaisir 快楽求め Du plaisir 歪めた顔で

情熱のまま快楽に踊ろう

Vamos alla!

Du plaisir 快楽求め Du plaisir 熱い吐息に

昂ぶる身体 快楽に弾けよう

Du plaisir 快楽求め Du plaisir 熱い吐息に

昂ぶる身体 快楽に踊ろう

Du plaisir

 

♪『アンダルシアの美女』

俺と踊れ リズムに合わせて

俺の腕を汗に濡らし 俺と踊れ 絡み合う脚で

二人鼓動重ねながら さあ踊れ

アンダルシアの美女よ 悩ましげな香り放つ果実よ

獣のような瞳に火を宿し

恐れ知らぬ誇り高き獲物よ

さあ踊れ アンダルシアの美女よ

抗うほど 忠実な俺の僕よ

獣のように深い爪をかけあい

褐色の肌を重ね踊れよ 腕の中で

 

何よこれ

こんな裸見たいな女と踊るのがあなたの望み?

女たちを抱くのがそんなに好き?

そんなものでご満足?

 

♪『望むならば』

そんなものは 女の全てじゃない

大事なものあなたに捧げた

お望みならばやってみせる

あなたはまだ知らないだけなの

私にだって悪いことできるの

お望みなら やってあげる

服を脱ぎ横たわり抱き合って

キスをして男たち誘うの

そんな女にも なれるのよ

こんなことは まだ手始めなの

大事なこと あなたは知らない

お望みなら教えるわ

誰にもまだみせてないだけよ

女だけの秘密があるのよ 

お望みなら 見せてあげる

一度きり寝ただけでなにもかも

知ったようなしたり顔しないでよ

愚か者たちな男は

よく見てよ 目を反らせたりしないで

ケダモノが群がり求める

私の本当の 姿を

服を脱ぎ横たわり抱き合って

あの人よりすごいことしてあげる

悪い女にもなれるのよ

望むならば

 

なれないことはするものじゃない

(カルロがエルヴィラを止めに入る この時山野くんがカルロに向かってお前邪魔してんじゃねえよ!って言いながらメンチきりあってるんだけど、何回見ても身長が同じように見える 上口耕平さんやっぱり178くらいありません?身長)

いつか!私の愛を思い知る日が来るわ

そうか それは楽しみだ

 

送ろう

いいんです

行くあてはあるのか?

お優しいのね

でも一人になりたいの

そうか…

 

♪『女がわからない』

愚かな戯れの 夜の炎に 挑み羽ばたき 翼焼かれた愚かな娘

それなのにどうして 苦しみ悶え 踊る彼女の美しさに心震える

何が君をそれほどまで駆り立てる

何が情熱と勇気を与えたのか

愛に身を焦がす 女は 美しい

たとえ悲しみと怒りにとらわれても

 

君の目に浮かんで こぼれ落ちずに

まつげ震わせ ほのかに光る 宝石が欲しい

何故女は誰も皆美しく 強く儚く

時に愚かで 残酷なのか

愛のためだけに生きたい できるなら

愛のためにこの命を焼かれても

もし得られるのならば愛を選びたい

そう思わせてくれる女と巡り会えたら

 

9場

どこ行くの

あいつのところだ

カリカリしちゃって

それは誰のための怒り?

あなたのため?彼のため?それとも彼女のため?

もしかして惚れたのねあの女に

私には責任がある

エルヴィラはドン ジュアンに傷つけられた

それを見過ごすわけにはいかない

そう傷ついた

でもそれがなんだっていうの

傷つくことを恐れてちゃ

人を愛することなんてできないわ

 

♪『行かないで』

傷つくだけなのに どうしようもなく求めて

残された傷跡 流れる涙がしみる愛

喜びのあと 苦しみが残る 愛に溺れて

初めて気付く

戻れはしない 進みたくない 愛が怖くてどこにも行けない

今ならまだ戻れる 戻った時にはもう手遅れ

愛してると言う前に 牢獄に囚われもう出られない

 

彼女は彼を愛しているの わかるでしょ

わかっている

お利口さんね

傷ついているのはあなただけじゃないの

愛って残酷なものだから

 

悲しみ抱え 喜びの後

探して眠り 夢に落ちても

愛した人と 巡り会うまで

愛は残酷にすがりつくもの

 

止めてくれるな

止めやしないわよ

 

なんのようだ

エルヴィラのことだ

お前には関係ない

いいや!関係ある!

ほぉ いいぜ!聞いてやろう!

お望み通りの夜になったかな

おい化け物!お前見てなかったのか!

誰と話している!

お前の娘も俺を満足させてはくれなかったがな

ドンジュアン!

会ってみたくはないか真実の愛に

今夜は疲れた またにしてくれ

怖いのか?

なんだと さぁ合わせろよ!どこにいる!

こっちに登ってくるんだ

おい!ドンジュアン!どこへ行く!ドンジュアン!

来たぞ どこにいる

足元には気をつけたほうがいい

なんだと

(ドンジュアンが消える)

おい!どこへ消えた?ドンジュアン!

 

10場

♪『愛を知る時』

どんな女も教えなかった

快楽以上の愛の意味

今こそお前に教えよう

愛が導く未来を

余計な世話だ 欲しいのは

ひと時だけの 快楽だ

俺は決して求めない

愛が導く未来など

愛の気配にお前は気付かず

影から光へ

愛と出会えばお前は目覚める 至福の喜び

愛を知ればわかるだろう

犯した罪のおぞましさ

その体の血と肉で 罪を贖うことになる

愛を知るとき お前は新しい 命に目覚める

愛を知るとき お前は 求める 彼女の導く未来を

 

11場

♪「騎士団長の像」

何を恐れている

何を狼狽えている

さぁやってくるぞ真実の愛が

気をつけろ

ドンジュアン

 

♪「石の像」

物言わぬ石を刻み命吹き込む

夜から朝までただひとり掘り彫り続け

冷たい瞳に光を灯すの瞳に燃えるのは

愛?それとも呪い?貴方は覚えてるのね

冷たい肌の下に

今夜は不思議な気配を感じるわ

貴方の声が聞きたいの

物言わぬ瞳に刻まれた記憶

語って聞かせてあの人の事を

貴方に彼は何をしたの

恐れずに聞くわ あの人は誰なの

知りたいその人の名前はドン・ジュアン

貴方の真実知りたいの

神をも恐れず 聖書に唾吐く

恐ろしい その男名前はドン・ジュアン

ドン・ジュアン

たとえ何が待っていても

わたしは恐れず 瞳に刻まれた

知りたいあなたの真実

知りたい その人はドンジュアン

ドンジュアン 

 

知りたければ教えてやろう

俺がドン ジュアンだ

あなたがドンジュアン 

どうしてここへ

その彫像に導かれたんだ

この彫像に!?

信じられないか

信じろって言う方がどうかしている

でも何かが起こりそうな気配を感じていた

どうしても顔がほれなくて!

彫像が助けてくれたのかも!

俺がここに来たことがなんの助けになる?

あなたは知っているはずよ

何を

彼の顔よ

こいつの顔を俺が?

あなたが殺したんでしょう

ねぇ教えてちょうだい 彼はどんな顔をしていたの

お前はこいつと何か関係があるのか?

ただの彫刻家よ

女の彫刻家なんて珍しいな

そう

彫刻家なんだろ 顔くらい好きにしろよ

そうはいかない!石には声があるの

記憶も思い出も心も 石の声に従って彫っていくの

石に操られているってか

あなた面白いことを言うのね

ずっと待ってるんだけど この子は黙り込んじゃって

怖くないのか?

何が?

俺がだ

私が?あなたを?

俺が何者か知らないわけじゃないだろ

確かに驚いた!でも怖くないわ

あなた本当に騎士団長殺しのドンジュアン?

彼を殺したとき、あなたはどんな顔をしていたのかしら(見つめ合う)

俺の顔?そんなこと覚えない

そう 残念だわ

変わった女だ

よく言われる 芸術家にはつきものね

ねぇこの彫像!どうかしら!

俺には芸術はわからない

わかるとかわからないとか関係ない!

思ったまま!なんでも言って!

石を掘ってるときの君は楽しそうで 美しかった

(マリアが笑う)

何がおかしい

美しかったって こんな格好よ それに石クズまみれ

思ったままに言えと言っただろ!

そうね ごめんなさい

こんなところがあるなんて知らなかった

あなたと私では住んでる世界が違うから

住んでる世界が違う?

そう 今夜はその世界が交わったよ

何かの間違いで

それとも本当に彫像が導いたのかしら

ねぇ 答えてくれないのかしら

何を?

彼は最後に何を言い残したの 彼はどんな顔をしていたの!

そんなこと 俺は思い出したくもない

そう…

(マリアが帰っていく)

おい!どこいくんだ!

帰るの 今夜は何も語ってくれそうにないから

あなたも 石像も

待て!君の名前は?

マリアよ!

 

マリア…

この俺が何もしないで帰すとは

おい化け物!俺に何をした!答えろ!

この感情はなんだ

 

♪『エメ』

教えてくれ何が起きたこの俺に

あの娘が瞳の中映し出した

酷く醜い卑屈な男あれが俺か

俺の知ってる強い男はどこへ消えた

知らなかった愛と欲の違いすらも

今気づいた俺の胸を叩く音に

ただ一人の女の目が震えさせる

俺の心 愛に目覚め戻れはしない

Aimer 愛のよろこびに 命捧げても

何も惜しくない

Aimer 愛に導かれ 自由に飛びたい君のいる空へ

信じられないどうかしてるこの俺が

あの娘に言って欲しい

『愛しているドンジュアン』

ただそれだけの言葉を聞くためだけに

全て捧げたいと願う女がいた

Aimer 愛のよろこびに

命捧げても何も惜しくない

Aimer 彼女の瞳に脆くことが生きる幸せだ

彼女の名前を刻んだ俺の肌の上強く愛 愛してるAimer 愛のよろこびに

命捧げても何も惜しくない

Aimer愛に貫かれ命捧げても君を愛したい

Aimer

 

12場

そろそろキャンプに着くはずなんだ!

痛みに負けるんじゃないぞ

水を!誰か水を分けてくれ!

ひどい砂嵐だ

おい!フェルナンド!本当に方角は合っているのか!おい!聞いているのか!

わからない

わからないだと!

おい!仲間割れはやめろ!この砂嵐が俺たちを隠してくれている

敵に追いつかれるまでにはまだ時間があるはずなんだ

敵が隠したのは俺たちじゃない

俺たちの道だ!

丘を這い上がっても這い上がってもまた転がり落とされる

ここはまるでアリ地獄だな

 

戦況は相変わらず好転しない

物資は底をつき 食料も武器も足りず

仲間たちは次々に倒れ

マリア…君の石像はどこにある

 

♪『兵士の血』

闘いに明け暮れて 幾度目かの夜が来た

帰る日を指折り数えて どれほど経っただろう

倒れた体から 砂の上染み付いた 

命の影の上に 何が芽吹くだろう

仲間の流した血に誓ったんだ 

敵うつ その時までは 闘い続ける

手紙など俺は書かない

恋人の読むインクが俺の血でも構わないと

 

全てを投げ出して 君の待つふるさとへ

大地に流れる血に 倒れ伏し ついえる命の最後の叫び声が

見上げた月明かりが死んだもの 眠っているものを

同じように赤く染める

張り詰めた意識を 手放し目を閉じて

今夜も眠る前に 囁こう マリア 愛してる

「夜襲だ!」

眠りさえ与えられず 夜明けすら迎えられないこの地獄で俺は生きる

俺たちの流した血に 愛してる恋人への想い託し闘い続ける

命の限り

 

(ラファエルの仲間たちがどんどんと撃たれていく

初めの友よ共に小隊長が「お前の旦那は俺が守ってやるよ!って言ってたけど、「ラファエル!お前だけは!」って言いながら本当にラファエルを守ってくれる)

 

マリア!

 

13場

 

マリア…

あっ来たのね また彫像に導かれたのかしら

まって 今道具を用意するから

いや 君に会いに来たんだ

俺は君を愛している

おかしいのよ…

悲しいことが起きたの でもどうして

どうして悲しめないの

あの日、あなたと出会ってから何かが変わってしまった

俺もそうだ

俺も君と出会って

 

この男はお前を選んだ

石の声が聞こえる!

愛の呪いの道連れに

ねぇ!教えて!あなたの声を聞かせて!

愛とは運命の牢獄に繋ぎ止める呪いだ!

争おうと思っても自分の意思ではどうにもできない

答えて!

それが愛だ!

マリア!

 

俺もそうだ

俺も変わりたい いや変わり始めている

これまでの自分とは違う自分に

悲しいはずなのに悲しくないの

二人で変わるんだ

 

新しい人生を君と二人で歩んでいきたい

恐れずに俺の愛を信じて欲しい

 

何かが変わり始めている

この夜は終わりではない

夜明けの先触れに過ぎないのだ

古い1日が終わり、明日は何が起こるのか誰にもわからない

物語に運ばれて

誰もが命を燃やして生きている

ここ セビリア

 

♪『何かが変わり始めている』

何かが変わり始めてる

まだ誰も気づいていないだけ

明日何が起きるかすら

君は知らず目覚めて生きる

確かなことはただ1つだけ

この命ただ一つ 物語に運ばれて

誰もが生きてる

セビリアの土の上

生まれ落ちた命燃やし

生きている 生きて行く

愛を求め命燃やす

 

何かが変わり始めてる

あらがうことなんて誰にもできない 

生まれた運命を受け入れて 何が起きるか全てを見届けよう

たとえいまはわからなくとも

いつかは分かり合えると

物語の描く明日へ 信じて生きてゆく

セビリアの街に吹く 風に吹かれ命は巡る

生きていく 生きていく 大地の上命は巡る

 

何故生まれ生きる 

命を生きる 信じて生きる

 

打ち鳴らす手のひらのひび割れからあふれ出した

血と汗を撒き散らして 命の証きざみつける

 

大地の上に倒れふすまで

 

血と汗を 砂の上 命を証 刻み踊ろう

 

やがて誰もが土になるまで 大地の上命は巡る

夜が去り朝が来る 命の限り生き続ける

 

 

 

ドンジュアン 歌詞 2幕

ドンジュアン 東京楽おめでとうございます!!

って事で2幕

(2021年版はこっち→ドンジュアン 2幕 2021 -

1場

♪「セビリアの恋人たち」

朝日が昇り セビリアが 愛に目覚め踊り出す

血濡れた 悪徳の街 セビリアで 愛と死が出会い

恋が生まれた

セビリアの空を 彩る花火のような 美しい恋人

セビリアの恋人たち

ドンジュアンとマリア

1人の男が恋に落ちて セビリアに 青空澄み渡る

命燃やして踊ろう セビリア

 

刻むリズムで 人が生きる街

光るふたつぶのダイヤ 美しく揺れる

セビリアの恋人たち

ドンジュアンとマリア

(ここでカルロが超キレッキレに踊る 好き)

カルロ「ドンジュアン」

ドンジュアン「あぁカルロ マリアを見かけなかったか?はぐれてしまった」

カルロ「いや すっかり変わったな でもそれでいいのか?」

ドンジュアン「なぜ素直に祝福してくれない?俺は本当の愛を見つけたんだ」

カルロ「いいか 君は君の人生に彼女を巻き込んでいる そして彼女の人生を狂わせている」

マリア「ドンジュアン!」

ドンジュアン「マリア!お前にはまだわかっていないんだ これこそが愛だってことを」

恋が生まれた セビリアの空を 彩る花火のような 美しい恋人 セビリアの恋人たち

ドンジュアンとマリア

肌に渦巻く 赤い砂の上 光るふたつぶのダイヤ 美しく揺れる セビリアの恋人たち

ドンジュアンとマリア

 

♪「変わる」

(2021だと変わるじゃなくて宝塚版と同じくChangerになった)

変わる 愛を求め高く伸ばした 

二人の手で1つの祈り 捧げ変わる

変わる 愛の温もりに包まれ

硬く冷えた意志は溶けて 生まれ変わる

愛の扉を開き 情熱に導かれ

物語を辿るように 変わる

世界の沈む夜を 愛が満たすように

愛の夢に眠るために 変わる

変わる 見つけ出したあなたの手から

この手を離さないために 変わって行くの

変わる 俺の本当の姿を

映し出した君の瞳が俺を変えた

咲き誇るバラのように 世界が愛に染まる

心に愛 芽吹くように 変わる

愛の扉を開き 情熱に導かれ

物語を辿るように 変わる

世界の沈む夜も愛が満たすように

愛の夢に眠るために変わる

Changer

 

♪「呪い」

(呪いのカルロも大好き)

愛の呪いは続いてるぞ

幻想に酔えるのは今だけだ

人の心は変わらない 変わらない

お前は 呪いを忘れたのか

誰も 信じるはずがないさ

お前が 愛に目覚めたなんて 信じてない

愛の呪いはまだ解けない 許すことなく呪ってやろう

犯した罪の重さを知れ 変わることなど許されない

涙枯れ果てた瞳で 誰も二度と騙されない

決して 逃げることはできない

愛の呪いから

愛の呪いはまだ解けない

許すことなく呪ってやろう

お前の言葉を信じるなど誰にもできない 人間ならば

人の心を持たないやつに 人と同じく生きる道はない

 

2場

♪「ドン・ルイとエルヴィラの諍い」

これは一体 どういうことなの

あの女狐は何者なの

落ち着くんだ 話を聞こう

あなたたちを頼って馬鹿を見た 

彼を取り戻す約束を あなたたち二人 裏切ったわ

お前の訴え 確かに聞いたが 約束など したつもりはない

エルヴィラ「何ですって!? 」

カルロ「様子みよう」

エルヴィラ「もう限界よ!」

女だからって馬鹿にしないで

女にだって人を殺せるのよ

最後に愛を取り戻してみせる

エルヴィラ「あの女を殺してやるわ!」

カルロ「よすんだ!」

エルヴィラ「そうなったら彼は一体どんな顔をするかしらね!楽しみだと思わない!?ドンルイ!せいぜい指をくわえて見ていればいいわ!」

黙って聞いていれば 小娘ごときが 余計な真似をすれば お前も命を 失うと思え

 

3場

♪「恨みを晴らして」

戦場から戻った英雄のあなた

あなたが愛したマリアはもういない

あなたを待ってない

ラファエル「嘘だ」

信じられないでしょ 嘘じゃないマリアは

私から奪った男を愛してる 私の夫を

ラファエル「マリア」

裏切りものたちに 今こそ復讐しましょう

晴らしてください 私たちの恨みを

仲間たちを失い 苦しみに耐えて

生き残り帰った仕打ちがこれか

悲惨な戦場にすら こんなにも俺の

胸締め付ける 毒蛇はいなかった

さぁお願い 私と一緒に来てください

二人の家まで案内します 恨みを晴らして

復讐を果たせば 苦しみは消えるのか

わからない 愛したものに

苦しみを与えれば 苦しみは消えるのか

わからない どうすればいい

 

4場

♪「彼を愛している」

(2021になってここの歌詞が大幅に変わった)

結婚を誓った 人を待ち続け

決して過ちなど 犯さなかった私

求められることが愛だと思ってきた 

初めて知ったの 全て失おうと

構わず求めてる 

悪い人だとしても 彼を愛しているの

恐れはしないわ この愛を

 

♪「愛だけが」

君だけが 俺の生きる場所なんだ

いつまでも 繋がれたい 優しい牢獄

あなただけが私の生きる 全てよ

いつまでもあなたに囚われていたいの

愛だけ 愛があれば 他に何もいらない

愛の導くままに あなたと共に歩む

君のため 俺の全てを捨ててもいい

俺に残された時間の全てを 君に捧げ行きたい

愛だけ 愛があれば 怖いものなどないわ

地獄の炎さえも 二人を焼き尽くさない

この愛 二人の愛が 愛を知らないものに

例え許されずとも 許すことならできる

愛だけ 愛だけあれば 他に何もいらない

命さえ惜しくない

どこまでも羽ばたこう 二人で

 

5場

♪「マリア」

何故だ 何故あいつを見つめているんだ

嗚呼 どうしてだ マリア

何故だ 何故あいつに愛を捧げた マリア

あいつを殺す 必ず殺す 失うものは何も残されてない 

だから殺す 必ず殺す 君を失うなら マリア

俺は君と生きることだけがマリア

それだけが俺の 俺の望みだった

あいつを殺す 何度でも殺す

君だけなんだ愛したのはマリア

俺の心は君に殺された

俺の心は壊れてしまった

見ろよ 跪き愛を求めた 哀れな男だ

あいつを殺す 殺し続ける

もう誰にも 止められないマリア

君でもダメだ 必ず殺す

俺の心は死んでしまった 愛しているマリア

 

6場

♪「明日の、夜明けに」

決闘だラファエル

これほどまでの侮辱を 許さないぞ 決闘しろ

ラファエル

明日の夜明けに

決闘の申し出を 俺は恐れはしない

受けてたってやるぞ ドンジュアン

明日の夜明けに

いい度胸じゃないか だがどこまで持つかな

楽しみにしてるぞ ラファエル 明日の夜明けだ

決闘なんかやめて ドンジュアン 私を見て

恐ろしい顔をしてる 笑って いつもと同じように

昔の恋なのよ いま愛してるのは あなた一人だけなの ドンジュアン お願いよ 戦いはやめて

無理だ

 

♪「嫉妬」

どうしたんだ 俺は何を恐れてる

俺はあいつを妬んでいるのか

聞いてないぞ 愛が嫉妬を生むなんて

胸が粉々に引きちぎれそうだ

俺だけだ君の恋と思ってた 知らない物語があったなんて

俺だけの恋人だと信じてた もう1つの太陽があったなんて

嘘ばっかりだ 愛が幸せ生むなんて

嘘つきばかりめ よくも騙したな

もう二度と見るな俺の恋人を

俺だけを見ていて欲しいんだ 

もう二度と話しかけるな 恋人に

二人の物語を夢見てた

もう二度と触れないでくれ お願いだ

唯1つの太陽で居たいんだ

ただ一人彼女だけを愛してる

本当なんだ 彼女のことを本当に愛してるのは

 

7場

♪「人は、何故」

どうして争い あうのが好きなの

最後に勝つのは憎しみだけなのに

憎しみに取り憑かれ 男は何故命奪い合う

一人の女を愛しただけなのに 愛は争いの母となり

恐れを生み落す

憎しみに取り憑かれ 人は何故命奪い合う

命すらかけてまで 人は何故愛を奪い合う

誰を愛して生きればいい

人は信じる 神に跪く 

目の前には 二つの道だけ

罰を選ぶか 罪を選ぶか

幸せに生きたい 誰もが願っているはずなのに

争いを捨てられず 人は何故命奪い合う

望み捨てず祈ろう 美しい世界が待つ日のために

 

8場

♪「誰に対しても情けはかけない」

わかっているはずだ 君の方が強い

君と戦えば勝てる見込みはない そう彼は死ぬ

二人が戦い勝つのは一人 もう一人は死ぬ

戦う前から結末は見えてる 勝つのは君だ

どうしろって言うんだ 決闘にはいくな

彼を助けてやるんだ

俺の命を奪うと誓った男は殺す

見逃してやれば戦わずとも 勝つのは君なんだ

何を言われても 愛と名誉のために俺は行く

ドンジュアン ドンジュアン 

誰が相手だろうと 

ドンジュアン ドンジュアン 

情け容赦ない男

わかっていないのか お前のためなんだ

夜明け迎えられず 死ぬ定めにある男を殺すんだ

偉大な王のように傷つけ合わずに立ち去らせれば

夜明けの太陽 映すマリアの瞳は永遠にお前のものだ

決着の時が来る 愛に呪われて 愛を失うのだ

夜明けの光に輝くマリアは俺だけのものだ

ドンジュアン ドンジュアン 

愛に呪われた

ドンジュアン ドンジュアン 

悪魔の子供

ドンジュアン ドンジュアン 

血も涙もなくして

ドンジュアン ドンジュアン 

戦いに落ちて行く

愛に呪われた男

 

9場

♪「一人」

ひとり ただひとり

世界中を敵に回しても 私だけは愛してやろう

暑い夜に奪われて 寒い朝与えられ

過ちとわかっても ただ二人 生きたくて

苦しさに耐えかねた 叫び声に胸が裂ける

 

一人

初めからひとり 初めから生まれ落ちた牢獄で

自由に生きて死ぬ

全て奪い奪われて ただひとり朝を待つ

愛が去り 遠ざかる 背中はもう 見えなくて

他に行く 道もなく それでも愛叫び続ける

 

ひとり生きる孤独に もう戻りたくない

君の(あなたの)愛にめぐり合い

一人ではないと知ったから

 

今はひとり 刑を待つ 罪人の哀れさで

ただひとり 朝を待つ

肩並べ 見つめてた

鏡から見つめ返すのはひとり ただひとりだけ

 

全て奪い奪われて ただひとり朝を待つ

愛が去り 遠ざかる 背中はもう見えなくて

他に行く 道もなく それでも愛叫び続ける

 

ひとり

 

10場

♪「夜明けの決闘」

殺すと誓った 俺が間違ってないか

俺にはわからない

臆病な奴め 俺が怖いのか

俺の剣が 憎いんだろ?

あぁ!

なら戦え!

二人の男の 夜明けの決闘始まる

最後に勝つのは誰

 

殺すと誓った 俺が間違っているか

神が裁く

臆病風に吹かれ やる気をなくしたのか

やらねば 死ぬぞ

ラファエル!お前を殺す!

二人が戦い ひとりが命失う

最後に死ぬのは誰

()

ラファエル!お前の負けだ!

負けない!俺はお前に勝つ!

()

 

11場

♪「愛のために、俺は死ぬ」

見てくれよ わかったんだ

俺は愛が わかったんだ

愛は人の証だから 人である為に俺は死ぬ

愛を知って 俺は知った

恐れや嫉妬苦しみ悲しみを

喜びを俺は知った

だから愛の為に俺は死ぬ

罪人として生きるよりせめて

人として死にたいその為の道がこれしかなかった

だから愛の為に俺は死ぬ

お前達一人でもわかってくれるか

俺の絶望を

馬鹿げた人生だ

人である為に死ぬなんて

俺は俺を許せない 殺すべき敵は俺だった

だから死ぬ 一人で 生き続ける為に俺は死ぬ

彼女の心で生き続ける為に

愛の為に俺は死ぬ

 

12場

♪「ドン・ジュアンの死」

誰のことも恨まない 息子が選んだ人生だから

ただ一つ願いが叶うのならば 神よ息子に許しを

忘れないは 彼の微笑みを

欲に燃えて 煌めく瞳を

この体に永遠に焼きついた 一夜の思い出抱きながら

夜が明け ドンジュアンが死んだ

目を覚ますならばどんなこともしよう

間違いだらけの人生だった でも勇気を持って死へと向かった

死ぬことはないと抱きとめたい

手遅れだもう 友はいない

いいえ彼は生きているわ

愛した日々は生き続けてる

悩み苦しみ戦っていた

あなたの思いを忘れないわ

生きている ドンジュアンは今も

私の心に熱い愛を残し

朝が来る ドンジュアンのいない

彼とともに生きた日々を忘れない

生きてる

ドンジュアンは今も

彼のために死んだ人を忘れない

生きてるドンジュアンは永遠に

愛に呪われて愛に散った男

忘れない

 

 

ドンジュアン 歌詞 1幕

f:id:Iorix:20190912164059j:image

2021/10/24 追記

ドンジュアン 再演おめでとうございます!

そして、DVDの発売もおめでとうございます!

https://www.don-juan2021.jp/dvd

すごく嬉しいです〜!

そして2021年、色々と変わった点があるので、余力があれば追記します。

2021年版はこっちドンジュアン 1幕 2021 -

 

2019年8/30〜10/5まで上演されていた梅芸版 Kis-My-Ft2の藤ヶ谷さんが主演のDonJuanの歌詞のなんとなくのニュアンスです

曲中の()は思い出せなかったところなので覚えてる方いたら教えて欲しいです〜!

第1幕

1場

 

♪『彼は全てを持っていた。本当に大切なもの以外は』

 

穏やかな風が頬を撫でる夜

友の思い出が胸に蘇る

情熱のために生きて 愛のために散った

懐かしき友よ 

憎んでいないといえば嘘になる

だがそれ以上に愛してもいた

天使のような眼差しで魅惑する

悪魔のような男

 

DonJuan 我が友よ

君が何を求めていたのか僕には今もわからない

聞こえているなら僕に教えてくれ

 

貴族の息子に生まれていながら

悪徳の限りを尽くして生きた

魔法をかけて女たちを魅惑した

悪魔のような男

 

全てを備えながら

愛することを知らず 生き続けた男

彼を包んだ風のように

吹き抜けていた愛に気づかずに

愛を求め 愛に燃えて

花びらを散らす 赤いバラのように

ドンジュアン 我が友よ

君に捧げよう 私たちの愛を

 

2場

♪『偉大な男の死』

誰からも慕われて 誰よりも偉大な人が

殺された あの男に 暗闇へと逃げた男に

この広間に 像を立てよう

騎士団長殺しのドンジュアン

彼の罪を忘れぬため この罪から逃さぬために

 

3場

♪『石のような冷たい心』

ドンジュアン ドンジュアン 

女たちの肌に焦げ付く爪痕

ドンジュアン 

残されて今も 肌の下暑く

ドンジュアン

うるおしく響くその名に怯える

女たちを苦しめ 軽蔑してるの

私たちあなたの汗に触れるだけで

愛に燃え上がり全て捧げたのに

石のような冷たい心で捨てたのね

 

ドンジュアン ドンジュアン

その胸の鼓動 私だけのものに

ドンジュアン

するために 胸を引き裂いてこの手に

ドンジュアン 

狂おしく のたうつ

心臓を頂戴

女たちを苦しめ 軽蔑してるの

私たちあなたの汗に触れるだけで

愛に燃え上がり全て捧げたのに

石のような冷たい心で捨てたのね

 

約束したはずよ 妻に娶るからと

熱い吐息でささやか 強い胸に抱かれ

愛に燃え上がり 神に背いたのに

石のような冷たい 瞳で見ないで

お願いよ答えて 軽蔑してるの

私あなたを信じて 修道院でたのよ

このままじゃ私 何処へ行けばいいの

 

石のような冷たい心で捨てたのよ

あなたの居場所なんてないの お嬢さん

 

♪『俺の名は』

俺の名は刑罰 十字架のごとく 

海を行く船に 吹き荒れる嵐

女たちがこの血をたぎらせる限り

風は力強く 船を抱き寄せる

求めるならば刻みつけてやろう

柔らかな肌に 燃立つ印を

いつまでも消えず 疼く傷の上

俺の名は永遠に生き続ける

 

情熱に身を委ね 喜びに震え

女たちが叫ぶ それが俺の名だ

いつまでも消えぬ 胸の奥深く

俺の名は永遠に燃え続ける

 

俺の名を呼ぶ声 それは愛の叫び

ただ船のもとで 救い求めて

見上げる瞳が燃え上がる限り

女たちは俺を求め続ける

 

俺の名は甘く 獲物誘う罠だ

柔らかな肌を 食い破る牙

残酷な愛の罠と知りながら

女たちは俺を 求め続けるだろう

 

4場

♪『友よ、共に』

愛する国のために 異教徒たちを打ち倒す

それが俺たちの闘いだ

愛する人の未来を 命をかけて守り抜く

それが俺たちの闘いだ

武器を手に 恐れずに進もう

炎に染まる大地を

我らに勝利 もたらす神が

導く光目指して

どんな危険があろうと 

恋人の手の温もりを 思い出せれば強くなれる

友よ共に 恐れずに行こう

必ず生きて帰ろう

俺たちなら生き残れるさ

たとえ何が起きても

闘おう 愛する友よ行こう 重ねた絆信じて

闘い続けよう 俺は 必ず帰ってくるから 

まってて 愛する君へ

勝利捧げる日まで闘おう

 

5場

♪『お聞きください』

この娘の話を どうかお聞きください

ご子息を愛してしまった 哀れな娘です

(ここで合ってるのかな)

♪『伝えてください』

ドンルイテノリオ 

あなたの息子の 言葉を信じて

あなたの娘に なれると信じた

約束したのに 裏切られて私

置き去りにされた 娼婦のように

伝えてください 彼に

涙濡らし娘が 苦しみながら祈り

彼を待っていると

結ばれた夫に 捨てられた私

家族に言えません 神様に背き

娼婦になったと

伝えてください 彼に

涙枯れた娘が 裏切り者を呪い

修道院に帰ると

お願い伝えて

待ち続けていると 彼を愛していると

 

6場

♪『君の父上からの伝言』

聞いてくれ ドンジュアン

父上が君を

今すぐに連れて帰って来いと言われたんだ

気安く触るなよ 何様のつもりだ

父が俺に何の用だ

いいだろう さあ行けよ

 

♪「息子よ」

 

息子よ 分かり合える日が来るのならば

例えこの目を差し出しても

惜しくはない 私だけがお前の味方なのだ

 

7場

♪『亡霊の登場』

未練がましく俺にしがみつき

一体何を言っているんだ

また殺されたいのか

失せろ 地獄へ落ちろ

呪いなど恐れはしない

女たちが俺を求め続ける限り

 

8場

♪『悪の華

おまえの心に巣食うのは

悪徳まみれの 黒い華

神の怒りに 触れて散る

花びら散るのは悪の華だけじゃないさ

どうせ皆散る定め

黒も白もおなじ華

おまえもいつかは救われる

望めば得られる 愛の華

神の許しに触れて咲く

 

花びら 咲かすのは神の技だけじゃないさ

いずれ皆散る定め 悪も善も同じ人

違う 間違ってる

神が善を救う

神が捨てた俺を

女と酒が救う

花びら散る時恐れていないさ

いずれ皆散る定め せめて祈り捧げ待とう

天国へ迎えられる なんて愚か者の幻想

捨てさらえ 愛の華

快楽に揺れる華 咲かせよう

 

♪『快楽』

さあ今宵も快楽に命を捧げるのだ!

ギターの音に揺れる腰を抱き

お姫様の濡れた肌に触れ

身体の奥燃える欲望を

夜明けまでは感じていたい

ワインを浴びて赤く濡れた胸

盃がわりに飲み干そう

月明かりに弾けた雫

夜明けまでは眠らせない

Du plaisir 快楽求め

Du plaisir熱い吐息に

昂る身体 快楽に挽ませ

ギターのように掻き鳴らされたい

お姫様のフリで惑わす蕃徴

欲望に取り憑かれた坊や

今夜は誰を選ぶのかしら

Du plaisir 快楽求め Du plaisir 歪めた顔で

情熱のまま快楽に踊ろう

Vamos alla!

Du plaisir 快楽求め Du plaisir 熱い吐息に

昂ぶる身体 快楽に弾けよう

Du plaisir 快楽求め Du plaisir 熱い吐息に

昂ぶる身体 快楽に踊ろう

Du plaisir

 

♪『アンダルシアの美女』

(ここのジュアンがアンダルシアの美女に薔薇を投げ捨てられた瞬間のカルロが最高なのでぜひ見てください。下手の塔の下にいます。鼻で笑ってます)

俺と踊れ リズムに合わせて

俺の腕を汗に濡らし 俺と踊れ 絡み合う脚で

二人鼓動重ねながら さあ踊れ

アンダルシアの美女よ 悩ましげな香り放つ果実よ

獣のような瞳に火を宿し

恐れ知らぬ誇り高き獲物よ

さあ踊れ アンダルシアの美女よ

抗うほど 忠実な俺の僕よ

獣のように深い爪をかけあい

褐色の肌を重ね踊れよ 腕の中で

 

♪『望むならば』

そんなものは 女の全てじゃない

大事なものあなたに捧げた

お望みならばやってみせる

あなたはまだ知らないだけなの

私にだって悪いことできるの

お望みなら やってあげる

服を脱ぎ横たわり抱き合って

キスをして男たち誘うの

そんな女にも なれるのよ

こんなことは まだ手始めなの

大事なこと あなたは知らない

お望みなら教えるわ

誰にもまだみせてないだけよ

女だけの秘密があるのよ 

お望みなら 見せてあげる

一度きり寝ただけでなにもかも

知ったようなしたり顔しないでよ

愚か者たちな男は

よく見てよ 目を反らせたりしないで

ケダモノが群がり求める

私の本当の 姿を

服を脱ぎ横たわり抱き合って

あの人よりすごいことしてあげる

悪い女にもなれるのよ

望むならば

 

♪『女がわからない』

愚かな戯れの 夜の炎に 挑み羽ばたき 翼焼かれた愚かな娘

それなのにどうして 苦しみ悶え 踊る彼女の美しさに心震える

何が君をそれほどまで駆り立てる

何が情熱と勇気を与えたのか

愛に身を焦がす 女は 美しい

たとえ悲しみと怒りにとらわれても

 

君の目に浮かんで こぼれ落ちずに

まつげ震わせ ほのかに光る 宝石が欲しい

何故女は誰も皆美しく 強く儚く

時に愚かで 残酷なのか

愛のためだけに生きたい できるなら

愛のためにこの命を焼かれても

もし得られるのならば愛を選びたい

そう思わせてくれる女と巡り会えたら

 

9場

♪『行かないで』

傷つくだけなのに どうしようもなく求めて

残された傷跡 流れる涙がしみる愛

喜びのあと 苦しみが残る 愛に溺れて

初めて気付く

戻れはしない 進みたくない 愛が怖くてどこにも行けない

今ならまだ戻れる 戻った時にはもう手遅れね

愛してると言う前に 牢獄に囚われ

もう出られない

悲しみ抱え 喜びの後

探して眠り 夢に落ちても

愛した人と 巡り会うまで

愛は残酷に 縋り付くもの

 

10場

♪『愛を知る時』

どんな女も教えなかった

快楽以上の愛の意味

今こそお前に教えよう

愛が導く未来を

余計な世話だ 欲しいのは

ひと時だけの 快楽だ

俺は決して求めない

愛が導く未来など

愛の気配にお前は気付かず

影から光へ

愛と出会えばお前は目覚める 至福の喜び

愛を知ればわかるだろう

犯した罪のおぞましさ

その体の血と肉で 罪を贖うことになる

愛を知るとき お前は新しい 命に目覚める

愛を知るとき お前は 求める 彼女の導く未来を

11場

♪「騎士団長の像」

()

 

♪「石の像」

物言わぬ石を刻み命吹き込む

夜から朝までただひとり掘り彫り続け

冷たい瞳に光を灯すの瞳に燃えるのは

愛?それとも呪い?貴方は覚えてるのね

冷たい肌の下に

今夜は不思議な気配を感じるわ

貴方の声が聞きたいの

物言わぬ瞳に刻まれた記憶

語って聞かせてあの人の事を

貴方に彼は何をしたの

恐れずに聞くわ あの人は誰なの

知りたいその人の名前はドン・ジュアン

貴方の真実知りたいの

神をも恐れず 聖書に唾吐く

恐ろしい その男名前はドン・ジュアン

ドン・ジュアン

(↓ここが2021から追加)

たとえ 何が待っていても

私は恐れず

瞳に刻まれた

あなたの真実

知りたい

あなたの名前はドンジュアン 

 

♪『エメ』

教えてくれ何が起きたこの俺に

あの娘が瞳の中映し出した

酷く醜い卑屈な男あれが俺か

俺の知ってる強い男はどこへ消えた

知らなかった愛と欲の違いすらも

今気づいた俺の胸を叩く音に

ただ一人の女の目が震えさせる

俺の心 愛に目覚め戻れはしない

Aimer 愛のよろこびに 命捧げても

何も惜しくない

Aimer 愛に導かれ 自由に飛びたい君のいる空へ

信じられないどうかしてるこの俺が

あの娘に言って欲しい

『愛しているドンジュアン』

ただそれだけの言葉を聞くためだけに

全て捧げたいと願う女がいた

Aimer 愛のよろこびに

命捧げても何も惜しくない

Aimer 彼女の瞳に脆くことが生きる幸せだ

彼女の名前を刻んだ俺の肌の上強く愛 愛してるAimer 愛のよろこびに

命捧げても何も惜しくない

Aimer愛に貫かれ命捧げても君を愛したい

Aimer

 

12場

♪『兵士の血』

闘いに明け暮れて 幾度目かの夜が来た

帰る日を指折り数えて どれほど経っただろう

倒れた体から 砂の上染み付いた 

命の影の上に 何が芽吹くだろう

仲間の流した血に誓ったんだ 

敵うつ その時までは 闘い続ける

手紙など俺は書かない

恋人の読むインクが俺の血でも構わないと

 

全てを投げ出して 君の待つふるさとへ

大地に流れる血に 倒れ伏し ついえる命の最後の叫び声が

見上げた月明かりが死んだもの 眠っているものを

同じように赤く染める

張り詰めた意識を 手放し目を閉じて

今夜も眠る前に 囁こう マリア 愛してる

「夜襲だ!」

眠りさえ与えられず 夜明けすら迎えられないこの地獄で俺は生きる

俺たちの流した血に 愛してる恋人への想い託し闘い続ける

命の限り

 

13場

♪『何かが変わり始めている』

何かが変わり始めてる

まだ誰も気づいていないだけ

明日何が起きるかすら

君は知らず目覚めて生きる

確かなことはただ1つだけ

この命ただ一つ 物語に運ばれて

誰もが生きてる

セビリアの土の上

生まれ落ちた命燃やし

生きている 生きて行く

愛を求め命燃やす

 

何かが変わり始めてる

あらがうことなんて誰にもできない 

生まれた運命を受け入れて 何が起きるか全てを見届けよう

たとえいまはわからなくとも

いつかは分かり合えると

物語の描く明日へ 信じて生きてゆく

セビリアの街に吹く 風に吹かれ命は巡る

生きていく 生きていく 大地の上命は巡る

 

何故生まれ生きる 

命を生きる 信じて生きる

 

打ち鳴らす手のひらのひび割れからあふれ出した

血と汗を撒き散らして 命の証きざみつける

 

大地の上に倒れふすまで

 

血と汗を 砂の上 命を証 刻み踊ろう

 

やがて誰もが土になるまで 大地の上命は巡る

夜が去り朝が来る 命の限り生き続ける